谷沢新生物産

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タニザワブログ
2010年07月23日

2010年7月 吉沢さん・榎本さんへの産地訪問(後編)

前編より

後編は、榎本さんです。

榎本さんには、冬から春にかけて、ハウス栽培のトマトを出荷していただいています。

榎本さんは、大変勉強家で知識が豊富な方なので、今回もお話を伺うのを楽しみに訪問しました。

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まず、着いて早速案内していただいたのが、トマトのハウスです。

今は、一通り栽培が終わって、次のシーズンに向けて、土壌に手を加えているところでした。

籾殻やカニ殻、ぬかなどを畑に撒き、さらに良い菌を水で薄めて撒いているそうです。

そして、太陽熱で土の温度を上げることで、悪い菌を殺し、良い菌のみを繁殖させているということでした。

21%E3%80%80%E3%82%82%E3%81%BF%E3%81%8C%E3%82%89.jpg 籾殻がこんもり


22%E3%80%80%E8%8F%8C.jpg 菌がいたるところに繁殖!

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その他、膨大な知識や榎本さんが今の農法をするようになった経緯をお話いただきました。

その中で、印象的だったのは、有機農法についての榎本さんの見解です。

最近、有機肥料を使っての農業がもてはやされていますが、単に有機肥料を使っていればいいということではないということでした。

なぜなら、有機肥料は分解が大変遅く、10年前に畑にいれた肥料の栄養分がようやく効いてくるものだからだそうです。

なので、畑の土が良くなってくるのは、有機を始めてから最低10年はかかるということ。

つまり、今の有機JASで定められている、3年間以上の有機栽培という基準は本当の意味では適していないということでした。

昔も10年やってみて畑が良くなると言われてきたそうなのですが、具体的に土壌の分析などを進めている榎本さんからお話を聞くと大変納得できる内容でした。


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色々な勉強会でも引っ張りだこという榎本さん。いつも最新情報を仕入れていらっしゃるので、また来年もお話を伺いにいけたらと思っています。

<訪問を終えて>

今回も、大変ためになるお話をお二人から伺うことができました。

そして、やはり伝わってきたのが、高品質の野菜を作ることへの情熱です。

食べてもらう人たちの健康を考えたその想いを、自分も伝えていけるように頑張ろうと思いました。


では、最後にお忙しい中、時間を割いて貴重なお話をしていただいたお二人に感謝をして、今回のレポートを終わりにしたいと思います。

今回もどうもありがとうございました!これからもおいしい野菜をよろしくお願いします!!