ランチに用いた野菜たち
大根と豚肉の煮物:大根、長ねぎ
鶏つくねのお吸い物:人参、小松菜
長芋のとろろ:長芋
野菜の種類 5種
本日の担当者
高橋 営業部 ベテラン 男性 担当料理:長芋のとろろ
星野 営業部 中堅 男性 担当料理:大根と豚肉の煮物
鶏つくねのお吸い物
料理を食べ終えて
ホッとする瞬間というのがあります。身構えていたり緊張している状態が、緩むもしくは解ける時です。例えば、寒い夜につかるお風呂だったり、出てきたラーメンのスープを一口すすった時だったり。こうして見ると、文字通り「ホット」するということで、暖かい状態になった時にホッとすることが多いようです。ホッとするのは、心が温まる時だからです。
ランチの大根の煮物の大根に、スッと箸が通った時もホッとしました。
丼に盛られたその煮物を一瞥した時から、大根がクタクタに煮えていることはわかっていたんです。いかにも味が染みていそうな黄金色の肌がそう語っていたからです。しかし物事には絶対ということはありえません。箸を通してみるまでは疑ってかからねばなりません。
いざ席について「いただきます」とつぶやいても、大根に箸を通す勇気がなかなか湧きません。逆説的ですが、間近に見れば見るほど大根のやわらかさは疑いないように見えるからです。そのため期待を裏切られた時の失望感を、どうしても考えてしまうのです。
おもむろに箸を持ち、まずは一緒に煮られた豚肉を食べてみます。豚肉から角煮へと生まれ変わったそのお肉は、とてもジューシーでトロトロです。幸せです。
こうなると大根を食べずにはいられません。ここまでお肉がやわらかく煮えているのですから、いやがおうにも大根への期待は高まっていきます。いざ大根へ。
スッと箸が通り、ホッとしました。そのおいしさにもホッとしました。