谷沢新生物産

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タニザワブログ
2007年02月28日

野菜・稲作栽培 滋賀県安土町 道尾芳孝さん、芳和さん

集合
後列中央が芳孝さん。前列中央が息子の芳和さん。

 
 「有機農業は雑草との戦いだよ。」野菜・稲作農家の道尾芳孝さんは、自身の農業観についてこう語ってくださいました。
琵琶湖を間近に臨む、滋賀県安土町。織田信長が安土城を築いたことでも有名なこの地に、道尾さんの畑は広がっています。息子の芳和さんと共に、白菜・大根・水菜・カブを出荷していただいていますが、年末は降雪が多かったため、雪を掻き分けての収穫だったようです。
 この琵琶湖周辺の土地は、戦後の干拓地で、農業には良い条件が揃っています。「畑の土は、琵琶湖の底土を使っているから栄養がたくさんある。冬場に霜柱が立たないのも、琵琶湖の湿気のおかげなんだよ。」道尾さんの農業のポイントは琵琶湖にあるようです。しかしこうもおっしゃっていました。「湿気は冬にはいいけど、夏場はとにかく大変。作物の病気が多くなるからね。」また、農薬を最低限に抑えるため、雑草の繁茂をいかに食い止めるかも頭を悩ませていて、それが冒頭の言葉につながっているようです。
 元々、東京で働いていた芳孝さんは、琵琶湖の干拓に伴う入植者の募集を知り、奥さんと一緒に働ける仕事がしたいと、この土地で農家に転進しました。初年度は稲が大豊作でしたが、その後は減反政策などもあり、苦労されたそうようです。「最初は、1年のうち3ヶ月働き、あとは遊んで暮らせると思ったよ。しかし人生そんなにうまくはいかないな(笑)。」
 琵琶湖の干拓と共に、試行錯誤しながら農業を続けてこられた道尾芳孝さん。琵琶湖が育んだ道尾さんの野菜を、私どもが責任を持って皆様にお届けしたいと思います。
                                           (タニザワ通信06年2月号より)

芽キャベツトラップ

芽キャベツはこんな風に育ち   フェロモントラップ。これで害虫を
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