今月は、先月に引き続き、新潟県・旧白根市の生産者をご紹介いたします。旧白根市には、前号でご紹介した、ル・レクチェ生産者の大野さんの他に、きゅうり、かきのもと(食用菊)などを出荷している小林勝さん、夏場の茶豆(枝豆)の生産者、小熊八重子さん、そして毎年7、8月に、柔肌ねぎ(長ねぎ)を出荷している、山口次道さんの3名がいらっしゃいます。
昨年11月末にお伺いして、山口さんの案内で各農家を回りました。山口さんは、十数年前から、農薬使用を減らした栽培に取組んでいる若い生産者です。お話をお伺いする中で、「本当にいいものを作りたい」という熱意がひしひしと伝わってきました。柔肌ねぎの収穫時も、収穫したものを一切水洗いせず、一本一本丁寧に手でむいて出荷するそうです。水洗いをすると、手間なく簡単に泥を落とせるのですが、日持ちがしなくなるためです。しっかりとして日持ちの良い柔肌ねぎは、消費者の方への熱い思いから生まれる努力によってできるんだなあと、改めて感じました。
3人の生産者ともに、今回始めてお会いしましたが、やはりいいものを作りたいという思いを持った、とても信頼できる方々で、最終消費者であるお客様の元に、きちんとした状態で野菜が届いているかを、非常に気にかけていらっしゃいました。
今年も、小林さんのきゅうり、かきのもと、カリフラワー、セロリ、小熊さんの茶豆、山口さんの柔肌ねぎなどを、私どもタニザワが、責任を持って、皆様にお届けしていきたいと思います。 (タニザワ通信06年1月号より)
小林さんが栽培したセロリです。セロリは農薬を
大量に使う野菜ですが小林さんは極力農薬の使用
を抑えます。スジがなくセロリらしい味のする、
タニザワで好評の野菜の一つです。
小林さんが栽培したカリフラワーです。
同じく小林さんが栽培した食用菊のカキノモト
です。彩りが鮮やかでおひたしとしてよく食べ
られている花卉野菜です。