*今日の一言*
こんにちは。ぬか床番人の奥留です。いやはや、ついに来てしまいました。今週はぬかどこ卒業の週なのです。卒業とはいっても、いつもと変わらず、おいしいぬか漬けを漬けるだけ。毎日同じことを変わらずにこなすところに、鍛錬があるのです。
*今日のぬか漬け*
*ぬか漬けの出来具合*
今日は大根と人参ときゅうり。彩りの良いこの組み合わせですが、実は、3種類組み合わせるところに難しさがあります。というのも、どれも漬け時間が違うからです。この時期、きゅうりは4~5時間、大根は9時間、人参は14時間ほどが目安。それを同じ食卓に出すわけですから、3つの違う仕事を、同じ納期に仕上げるようなもの。社会人2年目の頭の使いどころです。でも、こんなこと、昔の人は文字通り朝飯前の仕事なわけで、自分の熟練のなさを痛感します。
でも、この1年半、「おいしい漬物を食べてもらいたい」という思いで漬けてきました。ぬかどこは相棒のようなもの。離れてしまうのは少し寂しい気がしますが、そろそろバトンタッチするときが近づいてきたようです。
ちょっと目がうるんできたところですが、近頃、大分おいしく漬けることができるようになってきました。最近思うのは、「毎日漬けること」がとても良いことだとうことです。毎日漬けることで自分自身で素材による漬け方の違いを感覚的に覚えられるのと、ぬか床自体も菌の発酵作用が活発になり、よく馴染んでくるからです。皆さんも、少しの野菜でいいので、毎日何かを漬けてみてはいかがでしょうか。野菜にもっと愛着が沸いてくると思います。それではまたいつかお目にかかりましょう。