谷沢新生物産

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タニザワブログ
2008年10月14日

新鮮な卵の秘訣! 千葉県 小笠原昌憲さん

こんにちは。堀口です。

大変×2、永らくお待たせいたしました。
1年もの長い間、お休みをしていたタニザワ産地訪問記。

今月よりメンバーも入れ替え、ようやく本格的に再開いたします。
今まで以上に、生産者の方の工夫や考え方、どういった努力をされているのかなど、より密着してその想いをお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


では、気分を入れ替えて...、

タニザワの生産者の元へ実際に赴き、お話しを伺う、タニザワ産地訪問記の復活です!!(ぱちぱち)

今回からはお話を伺うのと同時に、少しでもお手伝いをさせていただき、体験レポート的な要素も織り交ぜて、お届けしたいと思います。

それでは、再開第1弾のはじまりです!


それは、ある9月の週末のこと。
私とタニザワ最若手のアキラ君で、千葉県の大多喜町へ出かけました。

渋滞に苦心すること5時間半。
日もとっぷりと暮れて、ようやく着きました。

1日目は、小笠原さん自らが建てたという自宅に泊まらせていただきました。
しっかりとした木でできているのですが、これが広いのなんの。
これを1人で建てたというのですから、本当にスゴイ!

そして、翌朝。

早速、鶏舎を見学させていただきました。


長屋のように、鶏の成長に合わせて仕切られています。
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そして、こちらが小屋の中の様子。
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平飼いなので、皆元気よく跳ね回っています!(すごい元気)
中には、アスレチックのように足場もあるんですね。

そして、地面を見ると所々にトウモロコシの芯やカボチャの皮が...。
「小笠原さん、これはなんですか?」

「これは、タニザワさんで余った野菜をそのまま餌としてやっているのさ。カボチャなんて、中身だけうまくつついて食べるんだよ。見てて面白いよー」

あ、確かにカボチャの形はそのままで中身だけくり抜いてある!へぇ~、賢いんですね。


こちらは、新しく入ってきたばかりのひよこ小屋の様子です。

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ぴよぴよぴよの鳴き声とちょこまかと動く様子がとっても可愛らしい♪
ペットにヒヨコいいかも。


他の小屋にはない設備として、「コタツ」があります。

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生まれたばかりのひよこは、自分でうまく体温調節ができないからだそうです。
あったかそうですね。

ちなみに、40日ほど成長した姿がコチラ。

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随分と凛々しくなりましたね。
でも、鳴き声はまだひよひよなんです(笑)

餌やりも体験させていただきました!
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ズタ袋に入れた餌を、竹でできた餌桶に入れるだけなのですが、意外とこれが難しい!
お手本で見せてくれた小笠原さんの動きは、まるでヒョイというような手際の良さなのですが、
素人の力では周りにこぼしてしまったり、いくつかある餌桶にうまく等分できなかったりと...。
回数を重ねるしかない!また来て今度はうまくできるようにしよう。(ウンウン)

その後には、卵拾いも体験させていただきました!
鶏は暗いところで卵を産む習性があるので、専用の小部屋が用意されています。
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新鮮な卵はどことなくあったかい!そして、ツヤツヤしています。


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こんなに拾えた!


そして、お仕事の後には、嬉しい嬉しい朝ごはん!

ベジタリアンでもある小笠原さん自家製のメニューを用意していただきました。
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とっても豪華で、一つ一つの味がしっかりしています!

その中でも、新鮮な卵で作った温泉卵はやっぱり一味違います。
とっても食べやすいのですが、育て方はどこが違うのですか?

「そうだねぇ。餌には、米ぬか、トウモロコシ、魚粉、大麦、牡蠣殻、蟹殻、牧草粉末など、いろいろと配合を考えてるし、もちろん抗生物質や遺伝子組み換えのものは使ってない。
ただ、そうやって安全なものを餌としてあげていればいい、平飼いで育てればいい、というのではなく、いかにして品質の良い卵を安定的に届けるということ、これを1番に考えているね」

どういうことですか?

「うん。昔、お店をやっていたことがあって、やっぱりお店側としてはお客様に品質の良いものをいつも届けたいと考えているんだけど、農作物はそこまでうまくいかないことが多いから...。たくさん収穫できた時に一気に送ってきたり、逆に急に品切れになることもあったんだ。
まぁ、そこの事情を知っているから、いつも良い状態のものを届けることを心がけているね。」

そうだったんですかぁ。確かに、毎日小笠原さんの卵を食べている人にとっては、いつも手に入るというのが何よりも嬉しいことですよね。

何気ない会話に、小笠原さんのプロの養鶏家としての言葉を聞けたのは何よりの収穫でした。

そして、食後に出していただいたのは、今小笠原さんがはまっている「自家製甘酒」。
体にとってもいいんだよ。と作り方も教えてくれました。
おかゆに麹菌を入れて、一晩炊飯器で温めるだけ、という簡単なレシピ。
砂糖が入っていないのに、デンプンの甘みでとってもおいしい!
体も温まって、風邪をひいても吹き飛ばしてくれそうです。
冬場になったら、試してみることにします♪


そして、一息ついた後は、近くにある小笠原さんの田んぼに案内してもらいました。


こちらは、もち米の田んぼ。収穫まで、あとちょっとというところです。
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そして、ここでは雑草取りを手伝わせていただきました。
ここで、地道に雑草を取らないと稲が養分を取られてしまうのと、来年もまた生えてくることになり手間がかかるからだそうです。

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しばらく無心で雑草を抜く...。

気付けば、汗びっしょり。
真夏だったらもっと暑いんだろうな。

そして、いつしか時間もあっという間に過ぎて、帰る時間となりました。
最後に記念撮影をしてお別れです。
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「また新しい人が入ったら連れてきなさい。」

ありがとうございます。またぜひ伺わせていただきます!

というわけで、1泊2日で産地訪問に行き、大変有意義な時間を過ごすことができました。
まだまだ掲載しきれない話もたくさんあるのですが、それはまたの機会にいたします。

それでは、再開編第1弾はこの辺で。
また、近日中にお会いしましょう。